おとうさん
2001年12月13日他人の日記を読んだりネットで知り合った人と話していると、あ、自分は恵まれているなと思うこともたまにだがある。
たまたま最近仲良くさせてもらっている女性二人から大学進学を父親に反対されたという話を聞いた。
わたしは三流であるが一応大卒である。
別に偉くも何とも無い。
高校はそこそこ出来る程度のところだったから進学率は高かった。
けれどわたしはバンドと彼氏とおしゃれに明け暮れていてほとんど勉強はしてない。
それでも通る程度の大学に行っただけの事である。
なぜ大学に進学したかと言うと実家の父親の考え方によるところが大きい。
父は母と結婚する前から小さな工場を経営していてた。
経営といっても自分ひとりでやっている小商売である。
母と結婚してからは母が事務と接客、製品の仕上げ塗装などを任されていた。
母は老人介護と子育てと仕事と三つもの労働をになっていたわけである。
私は妹と二人姉妹なのであるが子供の頃二人とも体が弱く(今となっては嘘の様である・笑)両親の心配の種であった。
そこで父親は考えたようである。
――なんとか娘たちには気楽で幸せになって欲しい。
家柄などから考えると縁談は小商売か自営の息子になる可能性が高い。
がしかし娘ふたりはどうも体が弱い。健康に不安がある。
この娘たちには過酷な自営の労働は無理であろう。
――娘たちが専業主婦なるには結婚する相手の男がそこそこの給料の貰える安定した職種のサラリーマンが適当であろう。
――その手の男は大卒であるに違いない。
娘が大学に行けば大卒の男と知り合う機会も多かろう。
見合い相手にしても大卒の娘には釣合いとして大卒の男を紹介するであろう。
「家の事は心配ない。後継ぎなど考えずともよい。よく勉強して必ず四年制の大学に行きなさい」
事あるごとに父は私たち姉妹にそう言って聞かせ、本や参考書代予備校代は文句ひとついわずに出してくれていた。
短大を薦める母と対立した妹などは
高3の親子面談に父親がやってきたそうである。
もちろん妹も四年生大学卒である。
私より年下の人から「女に学業はいらぬ」と親に言われたなんて聞くとは思いもよらなかった。
そんな時代錯誤な言葉で将来の夢をあきらめたとしたらどんなに無念だったろうと思う。
いままで当たり前と思ってきたことだったけれど
おとうさんはいろいろ考えてくれたんだな・・・と本当にありがたく思っているしだいである。
たまたま最近仲良くさせてもらっている女性二人から大学進学を父親に反対されたという話を聞いた。
わたしは三流であるが一応大卒である。
別に偉くも何とも無い。
高校はそこそこ出来る程度のところだったから進学率は高かった。
けれどわたしはバンドと彼氏とおしゃれに明け暮れていてほとんど勉強はしてない。
それでも通る程度の大学に行っただけの事である。
なぜ大学に進学したかと言うと実家の父親の考え方によるところが大きい。
父は母と結婚する前から小さな工場を経営していてた。
経営といっても自分ひとりでやっている小商売である。
母と結婚してからは母が事務と接客、製品の仕上げ塗装などを任されていた。
母は老人介護と子育てと仕事と三つもの労働をになっていたわけである。
私は妹と二人姉妹なのであるが子供の頃二人とも体が弱く(今となっては嘘の様である・笑)両親の心配の種であった。
そこで父親は考えたようである。
――なんとか娘たちには気楽で幸せになって欲しい。
家柄などから考えると縁談は小商売か自営の息子になる可能性が高い。
がしかし娘ふたりはどうも体が弱い。健康に不安がある。
この娘たちには過酷な自営の労働は無理であろう。
――娘たちが専業主婦なるには結婚する相手の男がそこそこの給料の貰える安定した職種のサラリーマンが適当であろう。
――その手の男は大卒であるに違いない。
娘が大学に行けば大卒の男と知り合う機会も多かろう。
見合い相手にしても大卒の娘には釣合いとして大卒の男を紹介するであろう。
「家の事は心配ない。後継ぎなど考えずともよい。よく勉強して必ず四年制の大学に行きなさい」
事あるごとに父は私たち姉妹にそう言って聞かせ、本や参考書代予備校代は文句ひとついわずに出してくれていた。
短大を薦める母と対立した妹などは
高3の親子面談に父親がやってきたそうである。
もちろん妹も四年生大学卒である。
私より年下の人から「女に学業はいらぬ」と親に言われたなんて聞くとは思いもよらなかった。
そんな時代錯誤な言葉で将来の夢をあきらめたとしたらどんなに無念だったろうと思う。
いままで当たり前と思ってきたことだったけれど
おとうさんはいろいろ考えてくれたんだな・・・と本当にありがたく思っているしだいである。
コメント